“きゝめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
効目18.2%
効能18.2%
利目18.2%
効験12.1%
效果9.1%
效力6.1%
效目6.1%
効力3.0%
功驗3.0%
効果3.0%
效驗3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清祓式をつてはみるが、一向効目きゝめが無くて狂人きちがひは殖えるばかりなので、いつそ大社教の管長様を迎へたらといふ事になつて、さてこそ千家管長の乗込みになつた。
矢張佐渡の惚薬ほれぐすり効能きゝめで幅を利かせる方だから之で邸の嬢様を落さうと云ふは飛んでもない心得違ひだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
すべて女の運動といふものは勝手口にも政治界にも利目きゝめのあるもので、添田氏は手もなく頭を引込めた。お蔭で一郎氏の地盤は先づ保証される事になつた。
と苦くはなけれど効験きゝめある薬の行きとゞいた意見に、汗を出して身の不始末をづる正直者の清吉。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
だから僕の所謂改造なんていふ漸進主義は、まだるツこくて效果きゝめが無いのかも知れんね。僕も時々然思ふ事があるよ。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
一向效力きゝめが無い。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
言葉を換へていふと、意見オピニオンが人物の頭の奧へ飛び込んで其處で、一仕事しでかさなければ效目きゝめがなくなつてくる。
「額の男」を読む (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その成斎の弟子に、度々たび/\色街へ出掛けて、女狂ひに憂身をやつしてゐる男があつた。いろ/\と両親が異見をしてみても、一向効力きゝめが無いので
母様の涙は少ししほつぽいが、忠朝の墓の水はひやつこい。どちらも妙に酒飲みの阿父おとつさんには効力きゝめがあるといふ事だ。
むなしもどるが如き事ある可し因て到底たうていなほらずとも藥の功驗きゝめで二月三月起らずにゐれば其後に假令たとへはつする事ありともはやそれまでには夫婦ふうふの中に人情にんじやうと云がおこり來れば癲癇てんかんありとて離縁りえんには成る氣遣きづかひも有まいからと云れて見れば其やうな物とも思ひ上治うはなほして致してやらねば其親子が折角せつかく得たる出世しゆつせの道のさまたげ爲やう思はるれば先の家へは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
女房の口添くちぞへは粕漬や山の芋と違つて、画家ゑかきの忘れ物を直ぐ思ひ出させる効果きゝめがある。
くら傭人やとひにんためかゝへてある醫者いしやもらつても、老病らうびやうだからくすりんでところで、さう效驗きゝめえるのではないがそれでも
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)