“きんつば”の漢字の書き方と例文
語句割合
金鍔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其代りね、金鍔きんつばを髮結錢位と思つて買つてやるんですが、それがどれ程いゝ心持なんですかね、其の嬉しい容子を見ちやなんでなくつても買つて遣るのが惜しかありませんね。
おふさ (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
男の名は金鍔きんつば次兵衛の通り名で日本全土に知られてゐたが、その本名は誰も知らない。
わが血を追ふ人々 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
たとえばやはり同じ『灰汁桶あくおけ』の巻で、芭蕉の「ひる口処くちどをかきて気味よき」や「金鍔きんつば」や「加茂の社」のごときはなかなか容易に発見されるような歯車の連鎖を前々句に対して示さない。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)