“きもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気持45.8%
氣持33.9%
心地13.6%
氕持1.7%
佐吉1.7%
1.7%
気風1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
林太郎はへんな気持きもちになりました。そしてそのむく犬がとてもなつかしくなりました。自分のきょうだいぶんのような気がしてきました。
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)
「もうぢきにふゆが來るぞ、ぐづ/\してはゐられやしない。」とでもいつてるやうに思へて、なんとなくものわびしい氣持きもちがするのでした。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
色々考えると厭悪いや心地きもちがして来た。貧乏には慣れてるがお源も未だ泥棒には慣れない。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
あたらずとも六分利付りつきそんなしといふやうなことが、可り空たのめなことながら、一めんさうの青木さんの氕持きもちつよげきした。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
青木さん夫婦ふうふはこのごろにないりのある、明るい氕持きもちで、希望きばう信頼しんらい笑顏えがほたがひにぢつと見交みかはし合つた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
佐吉きもちのおかあさんは、やさしいおかあさんでありましたが、ふとした病気びょうきにかかりました。佐吉さきちは、夜昼よるひるしんせつにおかあさんの看病かんびょうをいたしました。
酔っぱらい星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うそはすぐそのかごにれて、毎日まいにち戸口とぐちはしらけられて、そこでいいこえしてさえずっていました。佐吉きもちは、このうえなく、うそをかわいがりました。
酔っぱらい星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たとえばピリッと電光のように感じはしても、間もなくその身体が、平行から直立の方に移って行くので、従って、そのうずきと共に、血がきもちよく足の方に下って行って
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
貴下あなた吾々同胞わたくしたち気風きもちに対して特別に深い、行き届いた理解力を持っておいでになるのに原因していることが、ハッキリと私に首肯うなずかれましたので
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)