“きのこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キノコ
語句割合
41.4%
31.5%
25.9%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三三 白望しろみの山に行きて泊れば、深夜にあたりの薄明るくなることあり。秋の頃きのこを採りに行き山中に宿する者、よくこの事に逢ふ。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
私が何と云うきのこかと尋ねると、これはにれの木に生えるものですと答えた。少し分けてくださいと頼むと、気持よく承知してくれた。
月夜のあとさき (新字新仮名) / 津村信夫(著)
しかし公卿理想にしろ、武士の戦争目的にしろ、あんな大量の血をながして、こんなきのこちまたに見る気でなかったのはもとよりだろう。
あれは人間にんげんぢやあない、きのこなんで、御覧ごらんなさい。片手かたてふところつて、ぬうとつて、かさかぶつてる姿すがたといふものは、堤坊どてうへに一本占治茸しめぢへたのにちがひません。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此節このせつじやもうたゞへんきのこだ、めういぬしゝ王様わうさまだと、をかしいばかりである、おもしろいばかりである、つまらないばかりである、ツともないばかりである、馬鹿ばか々々しいばかりである
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
淺ましくも竹笊たけざるへ、みにくきのこのやうに入れたのが、ざつと二十もあるでせう。