“かんらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンラン
語句割合
橄欖84.7%
甘藍8.5%
坎壈1.7%
奸乱1.7%
寛覧1.7%
観覧1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな椰子やしや、橄欖かんらんや、ゴムの樹の植木鉢の間に、長椅子だのマットだの、クッションだの毛皮だのが大浪おおなみのように重なり合っている間を
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
水菓子屋の目さめるような店先で立止って足許の甘藍かんらんつまんでみたりしていたが、とうとう蜜柑を四つばかり買って外套の隠しをふくらませた。
まじょりか皿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
然レドモ九皐詩文ヲ以テ高ク自ラ矜持きょうじシ世ニルコトヲ欲セズ。今四十ヲ過ギテナホ坎壈かんらんヲ抱ク。コレラノ作アル所以ゆえんナリ。方今在位ノ人真才ヲ荒烟寂寞こうえんじゃくまくノ郷ニ取ラズ。ああ惜ムベキかな
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
経を負い鉢を捧げて道途に食を乞うものがある。邪説を偽称して法を村邑そんゆうの間に広めるものもある。この種の群衆は初めは修道に似るもついには奸乱かんらんをなすに至るだろう。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
一見を求めんとして得べからず、再び十日じゅうじつ斎戒さいかい薫沐くんもくして、特に尊顔を拝すべし。乞う、寛覧かんらんを垂れよ。鑒察かんさつあらば幸甚。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それからそれへとご吹聴ふいちょう下され、にぎにぎしくおはやばや、ぞくぞくとご光来こうらい観覧かんらんえいをたまわらんことを、一座いちざ一同になりかわり、象の背中せなかに平にしておんねがいたてまつるしだぁい。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)