“かんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンカ
語句割合
干戈39.8%
看過12.2%
轗軻8.2%
鰥寡7.1%
寛仮6.1%
坎坷4.1%
閑暇3.1%
2.0%
寒家2.0%
管下2.0%
感化1.0%
坩堝1.0%
官嘉1.0%
患家1.0%
感荷1.0%
棺舁1.0%
漢家1.0%
監下1.0%
看花1.0%
瞰下1.0%
1.0%
間暇1.0%
関下1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて彼女が夫をれ去らんとするに臨み、侯呼び還して、今後また汝の夫が干戈かんかを執ってわが軍に向わばどう処分すべきやと尋ねると
特に、「妻呼びたてて辺に近づくも」、「沖浪高み己妻ばふ」の句は、なかなか佳いものだから看過かんかしない方がよいとおもう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
だが轗軻かんか不遇とやらで、まだいっぺんも真剣の場合にのぞんだことがないのを常から嘆じていたところだ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
抑々そもそも男女室に居るは人の大倫であり、鰥寡かんか孤独は四海の窮民である。天下に窮民なく、人々家庭の楽あるは太平の恵沢である。家に良妻ある程幸福はない。
この必要条件を具備しない国家的保護と奨励とはなきにまさると寛仮かんかするよりも、むしろあるに劣る(もしそういう言葉が意味をなすならば)と非難する方が当然である。
文芸委員は何をするか (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
表街の人道にてこそ沙をも蒔け、すきをも揮へ、クロステル街のあたりは凸凹坎坷かんかの處は見ゆめれど、表のみは一面に氷りて、朝に戸を開けば飢ゑ凍えし雀の落ちて死にたるも哀れなり。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
以後折々に宋江そうこうを訪ね、そして宋江の閑暇かんかをよく笑わせ、やがて打ち解けた頃合いを計って、或る日、美人婆惜ばしゃくり持ち話をもちかけた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この児の かんか
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
余也よやもとより浅学せんがくにして多くしよ不読よまず寒家かんかにして書に不富とまず、少く蔵せしもしば/\祝融しゆくいううばゝれて、架上かしやう蕭然せうぜんたり。
「さらば、笠置かさぎへ。……幸い、笠置は、この聖尋のあずかる管下かんかの寺でもござりますれば」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしなどは随分ずいぶん我執がしゅうつよほうでございますが、それでもだんだん感化かんかされて、肉身にくしんのお祖父様ぢいさまのようにおした申上もうしあげ、勿体もったいないとはりつつも
ですからうまれた子供こども性質せいしつ容貌ようぼうは、程度ていど両親りょうしんると同時どうじに、また大変たいへん守護霊しゅごれい感化かんかけ、ときとすればほとんど守護霊しゅごれい再来さいらいもうしても差支さしつかえないくらいのものもすくなくないのでございます。
時代の坩堝かんかとしての『青鞜』は、主宰である平塚らいてうの生活の変化をもこめて、巻を重ねるにつれて推移した。
婦人と文学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
桟道さんどうけんで野心家の魏延ぎえん誅伐ちゅうばつした楊儀も、官をがれて、官嘉かんかに流され、そこで自殺してしまった。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
番頭や小僧の多い商店は下町の開業医に取って一番大切だいじ患家かんかである。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
貴国王、二百年来の通商のゆえを以て、遙かに我が国の利病りへいを察するありて、忠告せらるるの一事、その言極めて懇款こんかんたり。かつ別に珍品若干種を恵まる。我が主、まこともっ感荷かんかす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
愈々いよいよこの葬列が繰り出すと、同時に棺舁かんかきの六人ばかりの口から念仏の声が前後相呼応して高らかにとなえ出される。
ひらけん時分の事で、此の宿しゅくでは第一等の医者だというのを宿やど主人あるじが頼んでくれましたが、まるで虚空蔵様こくうぞうさま化物ばけもの見たようなお医者さまで、みゃくって薬と云っても、漢家かんかの事だから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ご監下かんかの受刑者に、休養はちとおかしいじゃございませんか。なにか他に、おめあてがあるんでござんしょう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
看花七絶 看花かんか 七絶しちぜつ
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
こは絶對の上より瞰下かんかしての事なり。この顯象世界にて作家に理想ありといはゞ、その有るや、必ず絶對の意味にても有るならむ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
りうものどころかしろうとに寫眞しやしんなどうつせるものではないといふやうなかんかへのある時だいだつた。
商業を廃して間暇かんかを得た陸のもとへ、稲葉の未亡人は遊びに来て、談はたまたま長唄の事に及んだ。長唄は未亡人がかつて稽古したことがある。陸には飯よりもすきな道である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
秦の商鞅しょうおうは自分の制定した法律のために関下かんかやどせられず、「嗟乎ああ法をつくるの弊いつここに至るか」
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)