“かわい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カワイ
語句割合
可愛49.5%
可哀40.7%
可憐3.3%
可憫2.9%
河合2.0%
川合0.7%
仮歪0.3%
川井0.3%
河井0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひげむしやの鳥居とりゐさまがくちから、ふた初手しよてから可愛かわいさがとおそるやうな御詞おことばをうかゞふのも、れい澤木さわぎさまが落人おちうど梅川うめがはあそばして
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
可哀かわいさうに。あれで店にゐると、がらり変つた娘になつて、からいぢけ切つてるのでございますよ。やつぱり本親のない子ですね」
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
無論むろん千葉ちばさんのはうからさとあるに、おやあの無骨ぶこつさんがとてわらすに、奧樣おくさま苦笑にがわらひして可憐かわいさうに失敗しくじりむかばなしをさぐしたのかとおつしやれば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これは巌谷さんの所へ言って来たのであるが、先生は、泉も始めて書くのにそれでは可憫かわいそうだという。慈悲心で黙って書かしてくだすったのであるという。
「今日は河合かわいの——お父さんは御存知ないでしょう。——僕と同じ文科の学生です。河合の追悼会ついとうかいがあったものですから、今帰ったばかりなのです。」
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一例を言うなら同じ一つの谷川の落合でも、猟のためにその附近に出掛けるくらいの者であれば、これに川合かわいとか川俣かわまたとかいう簡単な名を附けておけばよろしい。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
(——細胞内における分子が相互にケンシテイションをひき起こし、そのけっか仮歪かわいのポテンシャルを得たとすると、これは生命誕生の可能性を持ったことになる)
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし、ケンシテイションとはどんな現象なのか、仮歪かわいのポテンシャルとはどんな性質のものか、それについてはこの論文を読んだ者はひじょうな難解なんかいにおちいる。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
五四 閉伊川へいがわながれにはふち多く恐ろしき伝説少なからず。小国川との落合に近きところに、川井かわいという村あり。その村の長者の奉公人、ある淵の上なる山にて樹を伐るとて、おのを水中におとしたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
路地の突き当りの、古ぼけた冠木門かぶきもんに「河井かわい謙一」と、表札のかかっている家がそれだ。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)