“かなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
可成55.9%
可也38.1%
相応2.5%
相当1.7%
仮成0.8%
隨分0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
福間先生は常人よりもむしせいは低かつたであらう。なんでも金縁きんぶち近眼鏡きんがんきやうをかけ、可成かなり長い口髭くちひげたくはへてゐられたやうに覚えてゐる。
二人の友 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そこは、帝都のあっちこっちを見下ろすに、可也かなりいい場所だった。眺めると、帝都の彼方此方かなたこなたには、三四ヶ所の火の手が上っていた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さういふ所から和尚は色々な展覧会で自分がいて呉れた山水が相応かなり高い値段で売物になつてゐるのを見る事がよくある。
その折ヘルバルトはもう相当かなりの子持ちであつたが、それでも嬰児あかんぼの顔を見ると、可愛かあいさに堪らぬやうに、接吻キツスをしたり、頬ずりをしたりした。
仮成かなりに渡世相送り候に付、見懸人みかけにんに被仰付、年々に両度見懸銀少々宛上納奉仕居申所、此度戸籍マヽ製御取調に付、何卒百姓ひやくしように被仰付下候得者、重畳難有仕合に奉存候。
そこあいちやんは隨分かなりながあひだローリーてう議論ぎろんをしました、ローリーてうつひにはしぶつらしてねて背中せなかけて、『わたしはおまへより年上としうへだよ、わたしはうつてる』とたゞつたばかりなので
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)