“かたわれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片割84.6%
一人7.7%
分身7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
謂ってみりゃ支那人の片割かたわれではあるけれど、婦人だから、ねえ、おい、構うめえと思って焚火たきびであっためてやると活返いきけえった李花てえむすめで、此奴こいつがエテよ。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紛々たる人のうわさは滅多にあてにならざか児手柏このでがしわ上露うわつゆよりももろいものと旁付かたづけて置いて、さて正味の確実たしかなところを掻摘かいつまんでしるせば、うまれ東京とうけいで、水道の水臭い士族の一人かたわれだと履歴書を見た者のはな
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「あんたに首を締められるバカな眞似はしないわ。どうせ、あん子はわたしの分身かたわれだもん、わたしの子供の氣になつて育てたつていいわよ。」
神のない子 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)