“かそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カソ
語句割合
56.3%
家祖12.5%
12.5%
家鼠6.3%
6.3%
果蔬6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やまとたける或は、大国主・大鷦鷯オホサヾキ天皇・大長谷稚武オホハツセワカタケル天皇に仮託した文学は、所謂美的生活に徹した寂しさ、英雄のみが痛感するかそけさを表してゐた。
脚長あしなが香炉台こうろだいのうえに、床間掛とこのまがけの横物が見える。尊氏は紙燭を手に立って顔をよせた。その一、二ぎょうでもすぐわからずにはいられない物である。家祖かそ家時からの鑁阿寺ばんなじ置文おきぶみだった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
駕をになう小者の足幅はゆるやかになり、そして、家人らの声はかそけく、そこここにす灯影はやわらかい。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世の中に鼠ほどうるさい物はないが、何事にも倹約しまつ蘇格蘭スコツトランド人のハトンといふ男は、近頃普通の家鼠かそを馴らして、糸紡ぎをさせる事を思ひ付いた。
「その御子を取らむ時に、その母王ははみこをもかそひ取れ。御髮にもあれ、御手にもあれ、取り獲むまにまに、つかみてき出でよ」
『独異志』に劉牧南山野中に果蔬かそを植えると人多く樹をそのむ、にわかに二虎来り近づき居り牧を見て尾をゆるがす、我を護るつもりかと問うと首をせてさようと言うていだった