“かくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カクリ
語句割合
隔離87.5%
閣裡12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころの一里は後世の三十六町でなく、一里は六町単位であったから、文字どおり本土からは“千里絶海ぜっかい”の隔離かくりをおぼえさせられたことであろう。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
防腐液の注射は無論彼の力に及ばぬし、氷や鹽を用いる方法も、そのかさばった材料を運び入れる困難があった外に、何となく彼と恋人とを隔離かくりする感じが、いやであった。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
四更の頃、彼は闇にまぎれて、閣裡かくり厩舎うまやへ這い忍んで行った。遠くからうかがうと、折もよし、番の士卒はうずくまって居眠っている様子である。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)