“かいわい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
界隈98.8%
近傍0.6%
介隈0.3%
界隅0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長く務めているので、長峰界隈かいわいでは評判の人望家ということ、道楽は謡曲で、暇さえあれば社宅の黒板塀くろいたべいからうたいの声が漏れている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
其のほうは此の文治を欺き五十両強請ろうとして参ったか、其の方は市中おかまいの身の上で肩書のある悪人でありながら、夫婦づれにて此の近傍かいわいの堅気の商家あきんどへ立入り、強請騙りをして人を悩ます奴
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わけても妾の兄御前ごぜん二人は、此程引続きて悩乱のていとなり、長兄は介隈かいわいの墓所をあばき、次兄は妾を石にて打たむと仕るなぞ、恐ろしき事のみ致したるはて、相次ぎて生命いのちを早め侍りしばかりにて
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
デパートアルプスの頂上から見おろした銀座ぎんざ界隅かいわいの光景は、飛行機から見たニューヨーク、マンハッタンへんのようにはなはだしい凹凸おうとつがある。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)