“おんれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御礼90.0%
御禮10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家康は将軍職を退き、この春の三月には二代将軍を継承した秀忠ひでただが、御礼おんれいのため上洛するのであろうと、洛内らくないは景気立っている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早速御礼おんれいかたがた御挨拶ごあいさつ可申上之もうしあぐべきの処、病気にかかり頃日来けいじつらい机に離れて横臥おうが致しをり候ひしため延引えんいん致候。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ならべ外に金五兩は御利子と申には是なく御禮おんれいの心ばかり御菓子料おくわしれうにさし上度あげたくと出しければ文右衞門は是を見て忽まち氣色をかへ是は/\新藤氏思ひもよらぬことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
伯父々々をぢ/\よぶべしと言ければ兩人は有難涙ありがたなみだくれあつ御禮おんれい申上召連し見知人甚左衞門善助は名主部屋へ入置休息きうそく致させける是に依て越前守には池田大助だいすけに命じ全快屆ぜんくわいとゞけの書面を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いだしてわたしければしやう三郎押戴おしいたゞきて段々だん/\御深切ごしんせつの上またかゝ災難さいなんまで貴公きこう御苦勞ごくらうあづか御禮おんれいは申つくがたしとて涙をなが打歡うちよろこびてぞかへりけり又おつねちう八はまんまと夷子棚えびすだなの二百兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)