“おほやけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オホヤケ
語句割合
89.7%
公庁2.6%
公共2.6%
大宅2.6%
大家2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此書の末に「南品川猟師町三十九番地池田全安」と低書ていしよしてあつた。わたくしは此に書を裁した知人の名をおほやけにする必要を認めない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
父母、太郎夫婦も、今は一七三浅ましと嘆きまどふばかりなり。一七四公庁おほやけより召し給ふ、くあゆめとて、一七五中にとりこめて舘に追ひもてゆく。
公庁おほやけに召され給ふと聞きしより、かねてあはれをかけつる隣のおきなをかたらひ、とみ二三四野らなる宿のさまをこしらへし。我をとらんずときに鳴神なるかみひびかせしは、まろやが二三五計較たばかりつるなり。
公共おほやけの荷を拒むもの多し、然るに汝の民は招かれざるにはやくも身を進めて我自ら負はんとさけぶ 一三三—一三五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
また宗賀の稻目いなめの宿禰の大臣が女、岐多斯きたし比賣に娶ひて、生みませる御子、橘の豐日の命、次に妹石坰いはくまの王、次に足取あとりの王、次に豐御氣炊屋とよみけかしぎや比賣の命、次にまた麻呂古の王、次に大宅おほやけの王
あて人の家自身が、農村の大家おほやけであつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)