“おじいさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
祖父50.0%
家の精12.5%
祖父様12.5%
老爺12.5%
老爺様12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我れ死んだら老いたる祖父おじいさんいとけない妹はいかに歎くであろう、しかしこの瞬間に於いて我が死を止めてくれる者がないから仕方がないのだ。
愛か (新字新仮名) / 李光洙(著)
……(部屋をぐるりと見まわす)さようなら、なつかしいうち、昔なじみの家の精おじいさん。冬がすぎて春になると、お前はもういなくなる、こわされてしまう。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
時子ときこが言った。なるほど幹子の蝙蝠傘は、黒い毛繻子張けじゅすばりで柄の太い大きなものだから、どう見ても、祖父様おじいさんの古いのをさしたとしか見えませんでした。事実またそうであったかもしれません。
大きな蝙蝠傘 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
老爺おじいさんになられる場合もある」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
たかがぽんぽちまい少々で命と取換えてたまるものか。私はもとより忠義でないが恩知らずとはいいなさんな。するだけのことをすれば可いのさ。何と老爺様おじいさん一言も無かろうね。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)