“おしまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
化粧16.7%
最後16.7%
万事休矣11.1%
11.1%
臨終11.1%
万事休5.6%
御化粧5.6%
終了5.6%
終尾5.6%
終末5.6%
終結5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな風に致しましたら、わたくしはやっぱり段々に扮装みなりなんぞは構わなくなりまして、化粧おしまいも致さないようになりますのでございましょう。
其先さきを僕が言おうか、こうでしょう、最後おしまいにその少女むすめ欠伸あくび一つして、それで神聖なる恋が最後おしまいになった、そうでしょう?」と近藤も何故なぜか真面目で言った。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
よろしい、わたしいまじつもっにっちもさっちもかん輪索わな陥没はまってしまったのです。もう万事休矣おしまいです覚悟かくごはしています。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「どうかすると、橋本の家は私でおしまいに成るかも知れないぞ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何と御覧じたか田中屋の後家さまがいやらしさを、あれで年は六十四、白粉おしろいをつけぬがめつけ物なれど丸髷まるまげの大きさ、猫なで声して人の死ぬをもかまはず、大方臨終おしまいは金と情死しんじうなさるやら
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そうなったら万事休おしまいであった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「わたし雷さまより光るのがいやなの。これじゃお湯にも行けやしない。あなた。まだいいでしょう。わたし顔だけ洗って御化粧おしまいしてしまうから。」
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
世間では最も楽しい時と聞く晩餐時ばんさんどきさえいかめしい父に習って行儀よく笑い声を聞くこともなく終了おしまいになってしまう音楽のない家のわびしさはまた私の心であった。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
それはいいが、その記事の終尾おしまいの処に次のような記事がデカデカと一号標題みだしで掲載されていたのには驚いた。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
が、はたして嘘らしいか真実ほんとうらしいかは、終末おしまいまで読んで見れば自然に判る。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しかし今から考えますと、ソウした幸福感はホンノつかの間の夢だったのです。私の一身にからまる怪奇な因縁は、中々ソレ位の事で終結おしまいにはなりませんでした。
キチガイ地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)