“おうへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横柄94.2%
横平2.3%
押柄1.2%
応柄1.2%
王平1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らの勇武劇の中には、詩的虚偽がこの上もなく横柄おうへいに現われていた。彼らは英雄というものについて、滑稽こっけいな観念をいだいていた。
内地では、労働者が「横平おうへい」になって無理がきかなくなり、市場も大体開拓されつくして、行詰ってくると、資本家は「北海道・樺太へ!」鉤爪かぎづめをのばした。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
大工とあるに多方源太が弟子かなんぞの使いに来たりしものならんと推察すいして、通れと一言押柄おうへいに許しける。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
根がわざとせし偽飾いつわりなればかえって笑いの尻声が憂愁うれいの響きを遺して去る光景ありさまの悲しげなるところへ、十兵衛殿お宅か、と押柄おうへいに大人びた口ききながらはいり来る小坊主、高慢にちょこんと上り込み
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
応柄おうへいのような、そうかと云って間違いの無いような訪ずれ方をして、お源に名刺を取次がせた者がある。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
次いで、関興、張苞のふたりへ、おのおの一軍を与えて、祁山きざん嶮岨けんそへさし向け、後また、馬岱ばたい王平おうへい張嶷ちょうぎの三名には、べつに一計をさずけて、これは本陣付近に埋伏まいふくさせておいた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)