“えいえい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
曳々36.4%
営々18.2%
穎鋭9.1%
曳曳9.1%
營營9.1%
瑩瑩9.1%
霙々9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近間な距離ながら時間を要したこというまでもなく、曳々えいえいとして人馬はすでに戦っているに等しい呼吸いきだった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生れて以来、幸福らしい幸福にも恵まれず、営々えいえいとして一所懸命何かを積み重ねて来たのだが、それも何もかも泥土でいどにうずめてしまう。しかしそれでいいじゃないか。それで悪いのか。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
凝重ぎょうちょう穎鋭えいえいの二句、老先生眼裏がんりの好学生を写しいだきたってしん有り。此の孤鳳皇こほうおうを見るというに至っては、推重すいちょうまた至れり。詩十四章、其二に曰く
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
潜渓が方生の天台にかえるを送るの詩の序に記して曰く、晩に天台の方生希直きちょくを得たり、其の人となりや凝重ぎょうちょうにして物にうつらず、穎鋭えいえいにして以てこれを理にしょくす、ままはっして文を
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
為方なしに、かれは裸になつた。そして曳曳えいえい声を出して押した。
ある日の印旛沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
苦力達クウリイたち營營えいえいはたらくく、をんな——細君さいくんひたいために、ばくちをしたいために、阿片あへんひたいために。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
四望生眩総瑩瑩 四望しぼうげんしょうじてすべ瑩瑩えいえいたり
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
南日君も今頃は八ヶ岳に登っている筈なので、遠く其方面に眼を放ったが、八ヶ岳は勿論北アルプスの大嶺は、霙々えいえいたる雲海の下に沈んで、終に一度も孱顔さんがんを顕わさないのは残念であった。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)