“うどん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
饂飩92.9%
温飩1.8%
白麺1.8%
迂鈍1.8%
饂鈍1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
饂飩うどん素麺そうめんの湯煮たのを二、三十本混ぜて蒸しても洒落しゃれていますし、米の粉を大匙二杯ばかり入れて蒸しても美味しいものが出来ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
鹽尻の茶店ちやゝの爐に暖まり温飩うどん掻込かつこみながら是よりなら井まで馬車一輛雇ふ掛合を始む直段ねだん忽ち出來たれど馬車を引來らず遲し/\と度々たび/\の催促に馬車屋にてはやがてコチ/\とこはれ馬車を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
城外のいぶせき飯屋めしやでひるめしの白麺うどんを二人してすすっていると、隣の床几しょうぎでも一人の老人がお代りを急いでいた。折ふし客が混んでいたのでなかなかお代りのめんが来ない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また大和丹波市近処に捕え来て牀下ゆかしたうと、眼小さく体たわらのように短大となり、転がり来て握り飯を食うに、すこぶる迂鈍うどんなるを見たと語った人あり。
あめさそはれてかげしろし、かはづ饂鈍うどん駅員えきゐんくつしたにもく。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)