“いつぞや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
日外65.2%
過日13.0%
往日8.7%
外日4.3%
徃日4.3%
過般4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きゝしなれば少しは心のみだれもせん此度吾助が兄君をがいせしはみな我身わがみより起りしことと思はるゝなり其のわけ日外いつぞやよりして吾助事我が身に度々たび/\不義を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
過日いつぞやその温習さらいの時、諸事周旋顔に伝六木戸へ大胡坐おおあぐらを掻込んでいて、通りかかった紋床を、おう、と呼留め、つい忙しくって身が抜けねえ、切前にゃあ高座へ上るのだから
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よもやとおもへどまさしくならばなんとせん實否じつぴくはしくきたしとおもへどとがむるこゝろことばつまりて應答こたへなにやらうろうろになりぬおたかさまゆるりなされいまあにもどりまするまづそれよりはおけたきもの往日いつぞやはなまをせしあに祕藏ひざう畫帖ぐわでうイエおまへさまに御覽ごらんるゝにめられこそすれなにとして小言こごとくことでは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それ外日いつぞや友人いうじんところで、或冬あるふゆさけみながらおそくまで話込はなしこんでゐたときこと恋愛談れんあいだんから女学生ぢよがくせい風評うはさはじまつて、其時そのとき細君さいくん一人ひとり同窓の友クラスメートに、散々さん/″\或学生あるがくせい苦労くらうをした揚句あげく熱湯にえゆのまされて
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
さりながら徃日いつぞや御詞おんことばいつはりなりしか、そちさへに見捨みすてずば生涯しやうがい幸福かうふくぞと、かたじけなきおほうけたまはりてよりいとゞくるこゝろとめがたく、くちにするは今日けふはじめてなれど
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この時の容貌は、過般いつぞや深川の橋の上で、女中に取巻かれて火を避けたのを愛吉が見たそれのごとく、ほとんど侵すべからざる、威厳のあるものであった。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)