“いっぴょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一瓢78.6%
一俵7.1%
一彪7.1%
一飇7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人ともに手頃の荷物を振分けにして肩にひっかけ、別に道庵は首に紐をかけて、一瓢いっぴょうを右の手で持ちそえている。米友は独流の杖槍。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
山男、西根山にしねやまにて紫紺のり、夕景ゆうけいいたりて、ひそかに御城下ごじょうか盛岡もりおか)へ立ちそうろううえ材木町ざいもくちょう生薬商人きぐすりしょうにん近江屋源八おうみやげんぱち一俵いっぴょう二十五もんにて売りそうろう
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
突として、実に突として、一彪いっぴょうの軍馬が、相国寺の門前にかたまったかと思うと、さらに、西、南、北から相流れ寄るものを、千実せんなふくべの下に集めて、忽ち都のただ中に、幾軍団もの勢揃いを起した。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの町の獅子が出れば青空も雨となる。一飇いっぴょうの風をく。その町の獅子は日和を直す。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)