“いちいち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一々76.7%
一一16.7%
一〻6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その混雑のなかを押し分けて、箱提灯はこぢょうちんがゆらりゆらりと往ったり来たりしているのが外記の眼についた。彼は提灯の紋どころを一々いちいちにすかして視た。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
らちもない対話をしているのに、一一いちいちことばに応じて、一一の表情筋の顫動せんどうが現れる。Naifナイイフ な小曲に sensibleサンシイブル な伴奏がある。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
歴尋れきじん嬋娟せんえんの節、翦破せんぱ蒼莨根そうろうこん、とありまするから、一〻いちいちこの竹、あの竹と調べまわった訳です。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)