“いこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
衣桁57.4%
意嚮26.2%
威光4.9%
韋康1.6%
偉功1.6%
意向1.6%
韋晃0.8%
衣裄0.8%
以降0.8%
偉効0.8%
委巷0.8%
已講0.8%
衣香0.8%
遺蝗0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはコゼットのへやの中においてだった。コゼットは修道院の寄宿生徒だった時の古衣がかかってる衣服部屋の衣桁いこうの方へふり向いた。
東京に移牒いちょうする意嚮いこうらしかったのですから、彼女の死に関する真相も遠からずハッキリして来る事と思いますが、それよりも先に小生は
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
にいさんはにいさんだけの威光いこうで、いきなりしかりつけて為朝ためともおそらしてやろうとおもったとえて、義朝よしとも為朝ためともかおえるところまでますと、大きなこえ
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
城の大将は韋康いこうという者だった。韋康は、長安の夏侯淵かこうえんへ使いをとばし、その援軍を待っていたが
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ロボット蠅は、それから後も、続々ぞくぞく偉功いこうてた。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
外国の事情じじょうに通ぜざる日本人はこれを見て、本国政府の意向いこう云々うんぬんならんとみだり推測すいそくして恐怖きょうふいだきたるものありしかども
耿紀こうき韋晃いこうたちは、前の日から休暇を賜わって、各〻の邸にいた。手飼いの郎党から召使いのやつこまでを加えると四百余人はいる。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに、耿紀こうきあざな季行きこうという者があった。侍中少府じちゅうのしょうふに奉仕し、つねに朝廷の式微を嘆き、同志の韋晃いこうと血をすすり合って
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夫人の顔は、コオトをかけた衣裄いこうの中に眉暗く、洋燈ランプの光のくまあるあたりへ、魔のかげがさしたよう、円髷まげの高いのも艶々つやつやとして、そこに人が居そうな気勢けはいである。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
聞澄ききすまして、里見夫人、もすそを前へさばこうとすると、うっかりした褄がかかって、引留められたようによろめいたが、衣裄いこうに手をかけ、四辺あたりみまわし、向うの押入をじっと見る、まぶたさっと薄紅梅。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「東京警備一般警報第二号!」先刻さきほどの将校の声がした。「発声者は東京警備参謀塩原大尉。唯今より以降いこう、東京地方一円は、警戒管制を実施すべし。東京警備司令官陸軍大将別府九州造。終り」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「生きながら、偉効いこうのある防腐剤を注射すると、おまえの肉体は、永遠に死なぬぞ」
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
明道めいどうの言をののしって、あに道学の君子のわざならんやとい、明道の執見しっけん僻説へきせつ委巷いこうの曲士のごとし、誠にわらう可き也、と云い、明道何ぞすなわち自らくるしむことかくの如くなるや、と云い、伊川いせんげんを評しては
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
中には東大寺の一和尚、観明房の已講いこう理真は殊に涙にむせんで
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
衣香いこうあたりをはらい、四方よもくんじ、箇々の御粧おんよそおい、御儀の結構、華やかなこというばかりもなく、筆にもことばにも述べ難し——とはその日の有様を書いている当時の筆者の嘆声であった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第十一 積雪尺ニみつレバ遺蝗いこうヲ地下ニルコト一丈いちじょう其春必霡霂みゃくもくノ小雨アリテ潤沢澆洽ぎょうこうシ以テ天下ノ豊年ヲナス
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)