“あらか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
70.0%
20.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼多病にして懦質だしつもとより将軍の器にあらず、故に前将軍家慶いえよしあらかじめその不肖を知り、水戸烈公の子慶喜よしのぶをして一橋家を継がしめ、以て他日将軍たるの地を為さんとせり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
扨はとばかり瀧口は、折紙のおもて凝視みつめつゝ暫時しばし茫然として居たりしが、何思ひけん、あらかじめ祕藏せし昔の名殘なごり小鍛冶こかぢの鞘卷、狼狽あわたゞしく取出してころもの袖に隱し持ち、麓の方に急ぎける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
吾人われらは今文明急流の中に舟を棹しつゝあり、只順風に帆をあげて、自然に其運行に任すべきか、あらかじめ向て進むべき標的を一定し置くべきか、し此まゝに盲進するも、前程に於て、渦流、暗礁