“あどけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仇気40.0%
邪気35.0%
邪氣10.0%
愛度気7.5%
仇氣2.5%
婀娜気2.5%
穉氣2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ。」と仇気あどけなくかくさず、打明けてすがり着くような返事をする。梓はこの声を聞くと一入ひとしお思入って、あわれにいとおしくなるのが例で。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
玉子は繁子に無いものを補うような、何処どこ邪気あどけないところをつ人だった。彼はこの若い年長としうえの婦人から自分の才能をめられたことを思出した。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
外出先から歸つて來た親を出迎へる邪氣あどけない子供のやうに千登世は幾らか嬌垂あまえながら圭一郎の手を引つ張るやうにして、そして二人は電車通りから程遠くない隱れの二階に歸つた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
瀬蹈せぶみをしてみれば、愛度気あどけなく返答をしない。危きに慣れて縮めたきもを少し太くして、また
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
仇氣あどけないまで、をんなもともに嬉々いそ/\して
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お夏でもおしゅんでも小春でも梅川でもいいわけであるが、お染という名が一番可愛らしく婀娜気あどけなく聞える。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
稀世きせい海底戰鬪艇かいていせんとうていこと孤島こたう生活中せいくわつちう有樣ありさま、それから四年よねん以前いぜんには、穉氣あどけなく母君はゝぎみわかれたりし日出雄少年ひでをせうねんいまおほきくなりて、三年さんねんあひだ智勇ちゆう絶倫ぜつりん櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさ愛育あいいくしたに、なにからなにまで