“あかびか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
垢光80.0%
紅光20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
垢光あかびかりのする背広の上へあおい顔を出して、世の中がこうの、社会がああの、未来の国民がなんのかのと白銅一個にさえ換算の出来ぬ不生産的な言説をろうするものに存在の権利のあろうはずがない。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
吃驚びっくりして文三がフッとかおを振揚げて見ると、手摺てずれて垢光あかびかりに光ッた洋服、しかも二三カ所手痍てきずを負うた奴を着た壮年の男が、余程酩酊めいていしていると見えて、鼻持のならぬ程の熟柿じゅくし臭いにおいをさせながら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
若い男女の顔は、熟した桃の様に紅光あかびかって居る。空には白光りする岩雲いわぐもうずたかいて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)