黒血くろち)” の例文
汽車はさびしい海岸の、けわしいがけや砂浜の上を、単調な機械の音を響かせて、はてしもなく走っている。沼の様な海上の、靄の奥深く、黒血くろちの色の夕焼が、ボンヤリと感じられた。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
トーンと孝助の月代際さかやきゞわ打割うちわったゆえ黒血くろちがタラ/\と流れる。
おのが黒血くろちを啜り上げ
妄動 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)