“黄橙色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいだいいろ42.9%
だい/\いろ14.3%
オレンジ14.3%
オレンヂ14.3%
オレンヂいろ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人が鶴飼橋へ差掛つた時、朱盆の様な夏の日が岩手山のいただきに落ちて、夕映の空が底もなく黄橙色だいだいいろに霞んだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
二人が鶴飼橋へ差掛つた時、朱盆の樣な夏の日が岩手山のみねに落ちて、夕映の空が底もなく黄橙色だい/\いろに霞んだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
黄からくれないに——そうすると、それが黄橙色オレンジになるではございませんか。黄橙色オレンジ——ああ、あのブラッド洋橙オレンジのことを仰言おっしゃるのでしょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
すでに晷りそめたる夕日は彼の男の描けるサンシユユの黄なる枝の花に、そを見る歯痛の人の顔一面に巻きつけたる白き繃帯に、わがむく蜜柑の皮の黄橙色オレンヂにさみしく光りつつあり。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
すでにかげりそめたる夕日は彼の男の描けるサンシユユの黄なる枝の花に、そを見る歯痛の人の顔一面に巻きつけたる白き繃帯に、わがむく蜜柑の皮の黄橙色オレンヂいろにさみしく光りつつあり。
春の暗示 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)