“鵙屋”の読み方と例文
読み方割合
もずや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鵙屋もずやの家でも父の安左衛門が生存中は月々春琴の云うがままに仕送ったけれども父親が死んで兄が家督かとくを継いでからはそうそう云うなりにもならなかった。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と、茶会を思い立って、利休りきゅうの娘で、鵙屋もずやの妻となっていたおぎんを召しよせて、趣好を相談した。
日本名婦伝:太閤夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鵙屋もずやの夫婦は娘春琴が失明以来だんだん意地悪になるのに加えて稽古が始まってから粗暴そぼう振舞ふるまいさえするようになったのを少からず案じていたらしいまことに娘が佐助という相手を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)