鴛鴦歌えんおうか)” の例文
鴛鴦歌えんおうかをいく篇作ったって始まらないやね。幸いに明治の今日こんにちに生れたから、天下がこぞって愛読するのだろうが……
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東風君なぞはすでに鴛鴦歌えんおうかと云う一大長篇を作って、三箇月ぜんから待ってるんだが、寒月君が博士にならないばかりで、せっかくの傑作も宝の持ち腐れになりそうで心配でたまらないそうだ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただ気の毒なのは鴛鴦歌えんおうかを作った東風君くらいなものさ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)