“鰥夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やもめ41.7%
おとこやもめ25.0%
かんぷ8.3%
くわんぷ8.3%
ひとりもの8.3%
をとこやもめ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鰥夫やもめ暮しのどんなわびしいときでも、苦しいときでも、柳の葉に尾鰭おひれの生えたようなあの小魚は、妙にわしに食いもの以上の馴染なじみになってしまった
家霊 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
幸「左様そうだ、失礼な云分いいぶんだが、鰥夫おとこやもめなんとやらで万事所帯に損があるから、いのを見付けて持ちなさい」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もっともミウレ氏によれば、後者のうちおそらく九、〇〇〇は寡婦鰥夫かんぷであった1
「其後信郷居を御池通車屋町西に入北側より二軒目に卜す。」鰥夫くわんぷ玄俊は恐くは此家に独居してゐたであらう。しかし土著の人の信任は厚かつたものと見える。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ある日ひとりの浮わ気女工がそのそばを通って、「身ぎれいな鰥夫ひとりものだこと」と言った。頭髪はまっ白だった。
ある統計家の調べたところに依ると、七百四十三人の男の狂人きちがひのなかで、結婚した男の数二百一人に対して鰥夫をとこやもめは五十人、未婚者は四百九十二人といふ比例を示してゐる。