“鮫洲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さめず87.5%
さめす12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地の大地主で、数多たくさんの借家を持ち、それで、住宅すまい向前むこうに酒や醤油の店を持っている広栄の家は、鮫洲さめず大尽だいじんとして通っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「金さんの家は……。なんでも鮫洲さめずを出はずれて右の方へはいった畑のなかに、古い家が二軒ある。一軒は空家あきやで、その隣りが金さんの家だそうですよ」
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
幸福のままで済んだろうか? 鮫洲さめすの宿までかかった時——一挺の駕籠が江戸の方から、飛ぶように走ってやって来て、小一郎の傍を駈け抜けて
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)