巻一(六七)に、「旅にしてものこほしぎの鳴くことも聞えざりせば恋ひて死なまし」は持統天皇難波行幸の時、高安大島たかやすのおおしまの作ったものだが、上の句が似ている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)