“驚懼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きやうく33.3%
きょうく33.3%
きようく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくの如くに冷絶なる傲漢がうかんをして曇天の俄然として開け、皎々たる玉女天外にひかり出でたるが如くならしめたる絶妙の変化は、いかにして来りたるか。殺人の大悪彼を驚懼きやうくせしめ、醒覚せしめしか。
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
驚懼きょうくの中にも、彼は咄嗟とっさに思いあたって、叫んだ。「その声は、我が友、李徴子ではないか?」袁傪は李徴と同年に進士の第に登り、友人の少かった李徴にとっては、最も親しい友であった。
山月記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
夢は念ひの發動する處なれば、聖人も深く心を用るなり。周公の徳を慕ふ一念旦暮止まず、夢に發する程に厚からんことを希ふなるべし。夢寐の中、我の膽動搖せざれば、必驚懼きようくの夢を發すべからず。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)