“馴付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なつ80.0%
なづ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らの食物も雪のために蔽われているので、手許にある炒豆でも雪の上に投げてやろう、そうして鳩を自分に馴付なつかせよう、というのである。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
草をとつて生のまゝ土に埋め、或は烈日に乾燥させ、焼いて灰にし、積んで腐らし、いづれにしても土の肥料こやしにしてしまふ。馴付なつけた敵は、味方である。
草とり (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
一般の者が「……これやよも、ただ事の御祈願ではあるまいぞ、内々、南都なんと叡山えいざんへお手を廻して、お味方に馴付なづけんとする御心みこころでもあろうや?」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)