むま)” の例文
むまつのなく鹿しかたてがみなくいぬにやんいてじやれずねこはワンとえてまもらず、しかれどもおのづかむまなり鹿しかなりいぬなりねこなるをさまたけず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
どうせ毎日往くだからねえ駄賃はいりやしねえ、むまの上へえっけていくから、彼処あすこ貴方あんた買わねえでねえ己が持って来て上げやんすからねえ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
我れ三文字屋さんもんじや金平きんぴらつと救世ぐせい大本願だいほんぐわんおこし、つひ一切いつさい善男ぜんなん善女ぜんによをしてことごと文学者ぶんがくしやたらしめんとほつし、百でツたむまの如くのたり/\として工風くふうこら
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
由「わしむまをいたゞきたいが、馬にのっかってつかまってヒョコ/\くなア好い心持で、馬をねえ……女中さん」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
表にはむまを五六匹つなぎ、人足が来てガア/\と云って居るとこへ駕籠をズッと着けました。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今日は沓掛くつがけまで行って峠え越して、帰りに友達に逢って、坂本さかもと宿しゅくはずれで一盃いっぺいやって、よっぱれえになってけえって来たが、むま下湯そゝゆつかわねえで転輾ぶっくりけえって寝ちまった、ねむたくってなんねえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)