当時歌人としては、六条家がすぐれていて、『詞花集』を撰んだ六条顕輔、その子清輔きよすけ、またその弟顕昭法橋けんしょうほっきょうらが殊に大家であった。彼らは俊頼・基俊の世を去った後は事実上一代の棟梁とうりょうであった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)