鞘形綸子さやがたりんず)” の例文
やがて、小姓達の少年が二人、厚い錦のしとねと、莨盆たばこぼんを縁側にもたらしたと思うと、鞘形綸子さやがたりんずの寝巻に、紺羅紗こんらしゃの羽織を羽織った三斎、なるほど、めっきりやつれを見せて出て来た。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)