“霧渓晋”の読み方と例文
読み方割合
むけいしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鑑三郎は嫡子京水善直ぜんちよくの廃せられた後、其父錦橋の門人中より出でて宗家を継いだ霧渓晋むけいしんの後裔である。鑑三郎につて分家京水の事を知ることは困難であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかし水津本と雖も、多少の疑ふべき所がないでもない。池田氏は信重より霧渓晋むけいしん若くは京水に至るまでが六世、水津氏の信重の兄信武より斎藤平蔵に至るまでも亦六世である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしはさきに再び京水を説いた時、初代瑞仙の宗家をいだ霧渓晋むけいしんの姻家窪田氏所蔵の「池田氏系図」を引用した。今よりして看れば、是は前三本とは全く別で、錦橋本の本づく所である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)