雷鳴かみな)” の例文
「その院ノ庄です。……いやそれゆえの、ご不審でしたか。……何の何の、今日は昨日と違い、雷鳴かみなり雲も見えませぬゆえ、その二里ほどを、桜狩りしつつまいろうとの心ぐみにござります」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)