難波津なにわのつ)” の例文
そこで王は文答師という名匠をはるばる日本へよこすことになった。文答師は難波津なにわのつに着いて、このむねを奏上したが容易にゆるされない。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
潰走かいそうする足利の大軍を追いかけ追いかけして、その頃の難波津なにわのつから渡辺橋わたなべばしのあたりまでよせて来たのが十一月の末、二十六日の夜明け方だったという。……ちょうど今夜のように寒かったろう」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)