障子越しょうじごし)” の例文
「何がそんなにおかしいの、清」と御米が障子越しょうじごしに話しかける声が聞えた。清はへえと云ってなお笑い出した。兄弟は何にも云わず、なかば下女の笑い声に耳を傾けていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)