阿兄あにい)” の例文
皆は表面こそ『阿兄あにい! 阿兄!』と立てているものの、心の裡では、自分を重んじていないことが、ありありと感ぜられた。
入れ札 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
店のおかみが笑うと、助阿兄あにいもどうやら理解したらしく、「なんだ、そんなことか……」ときまり悪そうにつぶやいて、そそくさと店を飛び出して行った。
(新字新仮名) / 犬田卯(著)
「おい阿兄あにい! 稲荷いなりの阿兄!」
入れ札 (新字新仮名) / 菊池寛(著)