阪谷朗廬さかたにらうろ)” の例文
癸酉歳旦の詩の引に、「余自壬申冬、来在藩主阿部氏本所横網邸」と云つてある。阪谷朗廬さかたにらうろはかう云つてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
阪谷朗廬さかたにらうろ撰の墓誌には、「配蜷川氏、先歿、有二男、長曰政太郎、成立受譲継家、不幸早世、次子亦先夭」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
阪谷朗廬さかたにらうろの集中「戊辰秋贈石川藤陰」の詩があつて、題のもとに「石川今称関藤」と註してある。知るべし、藤陰は文化の昔より明治紀元の歳に至るまで石川氏を称してゐたことを。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)