自分はかつて、黄巾賊こうきんぞくの乱にもいささか功をたて、一時は鎮威中郎将ちんいちゅうろうしょうの栄職にありましたが、その後、思うところあって、故郷汝南じょなんに帰っていました。——李通りつうあざな文達ぶんたつと申す者であります
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)