錨索いかりなわ)” の例文
最後に主人の彼が引受け、以前相模の海できすを釣った手心で、錨索いかりなわをとった。偖熱心に錨を上げたり下げたりしたが、時々はコトリと手答はあっても、錨の四本の足の其何れにも柄杓はかゝらない。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)