“錠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょう78.5%
ぢやう16.1%
じやう1.3%
ロック1.3%
でう0.7%
いかり0.7%
いたがね0.7%
つぶ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひたっと、体を、牢格子のじょうへ押しつけた蔵六の手は、わなわなと、腰の鍵を外していた。ガチッと、掌のなかで、錠のつのねた。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
安井やすゐ門口かどぐちぢやうおろして、かぎうらうちあづけるとかつて、けてつた。宗助そうすけ御米およねつてゐるあひだ二言ふたこと三言みこと尋常じんじやうくちいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あなたはあはれみを知らない、あなたがどんなに私を押し込んだか、どんなに無法むはふに亂暴に私を赤いお部屋へやに押し込んでじやうを下したか、私は死ぬ日まで忘れませんわ。
扉は厳重に中からロックされて、押せども引けども開くことではありません。
笑う悪魔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
くれは日曜にちえう終日ひねもすてもとがむるひとし、まくら相手あひて芋虫いもむし眞似まねびて、おもて格子こうしにはでうをおろしたまゝ、人訪ひとゝへともおともせず、いたづらに午後ごゝといふころなりぬれば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
カカリというのは、トモとミヨシに両いかりを入れて、コマセのために生きた川エビをオモリのついた金網に入れ、海底へ沈めてまく。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
そして断ってある二つのいたがねをよく見ると、真物の金は僅かににらの葉ぐらいかかっていて、中はすっかり銅であった。
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
考へても見て下さい。一日一つぶと言つても、その藥が一と粒が一朱、大の月で三十日として、一と月が大負けに負けて一兩二分ぢや、こちとらの手に了へねえ。八所やところ借りを