釣船屋つりぶねや)” の例文
その河岸へ来るたびに、釣船屋つりぶねや米穀の問屋もしくは閑雅な市人の住宅が柳並木を隔てて水に臨んでいるのを見る度に、きまりで岸本は胸に浮べる一人の未知な青年があった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)