金錆かなさび)” の例文
わたしは憂鬱ゆううつになって来ると、下宿の裏から土手どての上にあがり、省線電車の線路を見おろしたりした。線路は油や金錆かなさびに染った砂利じゃりの上に何本も光っていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
東のほうに遠く、隣藩との境をなす伊鹿山が見え、その上にひろがっている棚雲が、金錆かなさび色に染まっていた。若侍は岸に立って橋を眺め、橋の下を見やった。
橋の下 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
哈爾賓の露西亜の墓場の石だたみ楡の花おく金錆かなさびのごと