金絲雀カナリヤ)” の例文
新字:金糸雀
いやはや、どうも! 玉をころばすやうなそのお聲といつたら! 金絲雀カナリヤだ、まつたく金絲雀カナリヤそつくりだ!『やれやれ、お孃さま!』さう、おれは言はうと思つたのさ。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
美しいでもなく、歌をうたふでもないが、何だか斯う、寒い時にはそつと懷に入れてまでやつて、籠の戸を開けても逃げない程に飼ひならした金絲雀カナリヤか何ぞのやうに、いとしくて仕方がない。
病室より (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)